All posts

組織は、関係性の積み重ねでできている(シリーズ「参加型組織について考える」最終回)

[toc]

組織は、関係性の積み重ねでできている

ここまで、

* 第1回 参加型組織という考え方(あんどぷらすという組織)* 第2回 「好き」が参加を生むこと* 第3回 参加型組織と放任の違い* 第4回 理念への共感と参加は別物であること* 第5回 参加型組織は熱量によって支えられている* 第6回 採用は「自然関与」を観測する行為であること* 第7回 構造で説明できる限界
について書いてきました。
そして、このシリーズを書きながら改めて感じたことがあります。

それは、組織というものは、制度や役割だけでできているわけではないということです。
今回は全8回の最終回となります。

組織は最初から存在しているわけではない

会社には、

* 組織図
* 役職
* 評価制度
* プロジェクト管理
* 情報共有の仕組み

があります。

だからつい、組織というものが最初から存在しているように見えてしまいます。
でも実際にはそうではありません。

組織というのは、箱として存在しているのではなく、人が関わることで少しずつ形作られていくものなのだと思っています。

関係性は仕事の副産物ではない

以前の僕は、

* 仕事がある。
* プロジェクトがある。
* その結果として関係性が生まれる。

そんな順番で考えていた部分がありました。

でも最近は逆かもしれないと思っています。関係性がスタート地点なのかもしれません。

* 関係性があるから相談できる。
* 関係性があるから助け合える。
* 関係性があるから情報が流れる。
* 関係性があるから一緒に考えられる。

つまり関係性は仕事の結果ではなく、仕事を成立させる土台でもあるんですよね。

好きは関与を生む

第2回で「好き」の話を書きました。
振り返ると、このシリーズの中でもかなり重要なテーマだったと思っています。

* 好きな人は見に行きます。
* 気になります。
* 調べます。
* 理解しようとします。
* そして関わります。

もちろん、好きだけで仕事はできません。
でも、関与のきっかけとしての「好き」はとても大きい。

だから参加型組織は、能力だけではなく、関心や熱量によって支えられている部分があるのだと思っています。

関与は関係性を作る

そして関与は、そのまま関係性につながっていきます。

* 質問する。
* 相談する。
* 協力する。
* 提案する。
* フィードバックを受ける。

そうした小さなやり取りの積み重ねによって、人と人との関係が作られていく。

組織というのは、実はこうした無数の小さな関わりによってできているのかもしれません。

制度は関係性を代替できない

このシリーズでは何度も構造の話を書いてきました。
今でも構造は重要だと思っています。

* 制度も必要です。
* 評価も必要です。
* 情報共有も必要です。

でも、それらは人と人との関係性そのものを作ることはできません。

制度は参加できる状態を作ることはできる。
でも、参加そのものを生み出すことはできない。

ここが組織運営の難しいところなのだと思います。

組織は関係性の積み重ねでできている

ここまで書いてきて、今の僕が一番しっくり来ている考え方があります。
組織とは、制度の集合体ではなく、関係性の集合体なのではないかということです。

* 誰かが興味を持つ。
* 誰かが声をかける。
* 誰かが助ける。
* 誰かが学ぶ。
* 誰かが挑戦する。

そうした小さな関与が積み重なり、人と人との関係ができる。

そして、その関係性の網の目のようなものが、組織なのではないかと思っています。

Memoこのシリーズを書き始めたとき、僕は「参加型組織とは何か」を整理したいと思っていました。
でも書き終わってみると、見えてきたのは少し違うものでした。

* 組織とは、制度だけでは成立しない。
* 理念だけでも成立しない。
* 能力だけでも成立しない。

人が関心を持ち、関わり、関係性を築いていくことで、少しずつ形作られていく。
そんな当たり前のことを、改めて確認するシリーズだったのかもしれません。

そして、あんどぷらすという組織もまた、そうした無数の関わりの積み重ねによって成り立っているのだと思っています。

振り返ってみると、このシリーズで考えていたのは組織論というよりも、「人はなぜ関わるのか」という話だったのかもしれません。

* 好きだから関わる。
* 関わるから関係が生まれる。
* 関係が生まれるから組織になる。

そんな当たり前のことを、改めて言葉にしていたような気がしています。

シリーズ「参加型組織について考える」全8回* 第1回 参加型組織という考え方(あんどぷらすという組織)* 第2回 「好き」が参加を生むこと* 第3回 参加型組織と放任の違い* 第4回 理念への共感と参加は別物であること* 第5回 参加型組織は熱量によって支えられている* 第6回 採用は「自然関与」を観測する行為であること* 第7回 構造で説明できる限界* 第8回(最終回) 組織は、関係性の積み重ねでできている

Discussion

No comments yet