All posts

クリエイターとは態度である(シリーズ「クリエイターになりたいんじゃないの?」最終回)

[toc]

クリエイターとは態度である

ここまで、

* 第1回 どんな仕事がしたいのか* 第2回 クリエイターは職種ではない* 第3回 正先を探す仕事、正解を作る仕事* 第4回 指示待ちはなぜ生まれるのか* 第5回 創造性は才能なのか* 第6回 オペレーターが悪いわけではない* 第7回 AI時代の仕事
について書いてきました。

最終回として、これらを一度まとめてみたいと思います。

クリエイターという言葉の誤解

「クリエイター」という言葉は、しばしば特別な職業のように扱われます。

* デザイナー
* エンジニア
* アーティスト
* 企画職

こうした職種と結びつきやすい概念です。

しかしこのシリーズで見てきたように、それは少し狭い捉え方かもしれません。

創造は行為の中にある

創造性は特別な才能ではなく、

* 観察すること
* 改善すること
* 試行錯誤すること

の積み重ねでした。

つまり創造とは、何かを“生み出す瞬間”ではなく、日々の関与の中に存在しています。

関与が関係性をつくる

第7回までで見てきたように、仕事は単独で成立するものではありません。

* 気になるから見に行く
* 分からないから聞く
* 良くしたいから考える
* 相談しながら進める

こうした小さな関与が積み重なり、関係性が生まれます。

そしてその関係性が、組織や仕事そのものを形作っています。

オペレーターとクリエイターの境界は曖昧である

再現性を担うオペレーターと、創造性を担うクリエイターは、対立する概念ではありません。

むしろ多くの人は、その間を行き来しています。

* 正しく実行することもある
* 改善を考えることもある
* 新しいやり方を試すこともある

どちらか一方ではなく、両方の要素を持っています。

AIは境界をさらに曖昧にする

AIの登場によって、再現性の多くは高速化・自動化されていきます。

その結果、

* 「正しくやること」の価値は相対的に下がり
* 「何をやるかを選ぶこと」の比重が上がる

という変化が起きています。

これは役割の消失ではなく、重心の移動です。

それでも残るもの

では、すべてがAIや仕組みに置き換わったとき、人に残るものは何なのか。

それはおそらく、

* 何に関心を持つか
* どこに違和感を持つか
* どこまで関わろうとするか

といった部分です。

つまり「選択」と「関与」です。

クリエイターとは職業ではなく態度である

ここまでの話をまとめると、クリエイターとは職業ではなく、状態でもなく、「態度に近いもの」だと感じています。

それは、

* 目の前のものを観察すること
* 少しでも良くしようとすること
* 分からないことに手を伸ばすこと
* 関係性の中に入っていくこと

そうした行為の積み重ねです。

すべての仕事はどこかで創造とつながっている

このシリーズで繰り返し書いてきたように、

* オペレーター的な仕事
* クリエイター的な仕事

という分け方は、本質ではありません。

実際には、すべての仕事の中に両方が含まれています。
再現しながら改善し、改善しながら創造している。

その連続の中に仕事があります。

Memoクリエイターとは、特別な職種ではありません。

それは、

* 関わる姿勢であり
* 観察する態度であり
* 改善し続ける行動です

そしてその態度は、職種や肩書きとは関係なく、あらゆる仕事の中に存在し得るものです。
このシリーズの最初で投げかけた「どんな仕事がしたいのか」という問いは、もしかすると少し違う問いだったのかもしれません。

本当に問うべきなのは、どんな態度で仕事に関わるのかということなのだと思います。

シリーズ「クリエイターになりたいんじゃないの?」
* 第1回 どんな仕事がしたいのか* 第2回 クリエイターは職種ではない* 第3回 正先を探す仕事、正解を作る仕事* 第4回 指示待ちはなぜ生まれるのか* 第5回 創造性は才能なのか* 第6回 オペレーターが悪いわけではない* 第7回 AI時代の仕事* 第8回 クリエイターとは態度である

Discussion

No comments yet